梅雨真っ只中! 雨の日登山のリスクと楽しみについて
コウタロウが住む関東甲信越も6月8日に梅雨入りしました。
ここから、7月の中下旬まで雨が続くことになります。
今回は特に初心者は必見!雨の日の登山のリスクと、その楽しみ方を書いていこうと思います!
雨の日の登山のリスク
雨の日の登山には様々なリスクがあります。
特に気をつけなければいけない3つのリスクについて紹介していきます。
低体温症
雨が降ると体が濡れるだけではなく、(特に標高が高い山では)気温が下がるために低体温症のリスクが上がります。
そもそも低体温症とは、体の深部の体温が35度以下になった状況です。
低体温症は、急性と亜急性がありその名のとおり、急性低体温症は急激に体温が下がったときになり、亜急性低体温症は徐々に体温が奪られることによってなります。
雨が降った際に気を付けなくてはならないのは、急性低体温症で、雨に濡れて急激に体温が奪われることによって発症してしまいます。
雨の日は、レインウェアの他体が冷えないために着替えを多めに持っていくことや、手先が冷えないように手袋を持っていくのがおすすめ。
視界不良
雨の日は、霧が発生することも多く、また雨自体で周りの景色が見えなくなることがよくあります。
通常、地図を読むときに重要なのが周りの尾根であったり、地形です。
大きな谷や尾根がある場所は自身の現在地を確かめるための重要なヒントになりうるのですが、視界不良だとわからないケースもあります。
また、重要な標識を見落としてしまうことも考えられます。
さらに意外に効くのが顔にかかる水。水が顔にかかるだけでも視野が狭くなりますので、ツバ付きの帽子も持っていくようにしましょう。
足を滑らせて転倒
雨の日に起こりがちなのがベタですが、足を滑らせて転倒することもリスクです。
特に岩場が多い山では滑りやすくなっており、転倒のリスクが高まります。
また、雨の日は足元がぬかるんでいることが多く体力の消耗も激しいので注意散漫にもなりやすいです。
山での転倒は平地とは違い致命傷になることもあります。
雨の日の登山の楽しみ方
一通り、リスクについては述べさせてもらいましたが、それでも雨の日の登山、レイニーハイクには楽しみがあります。
次からは雨の日の登山の楽しみ方を紹介していきます。
雨の日の登山の醍醐味
雨の日の登山(レイニーハイク)の醍醐味はなんといっても、雨にぬらされた、苔や木々、普段ではない光の拡散による神秘的な景色など、晴れの日では感じられない自然を感じられることではないでしょうか。
霧が発生してつややかになっている山々は雨の日ならではの楽しみです。
また、雨の日は人がいない。心細いが、逆にほぼ貸し切りで山を楽しむことができます。
計画と決行/中止の判断
雨の日の計画
梅雨の時期の登山の計画は、稜線上のコースを避けよう。
稜線上は風が強いため低体温症のリスクが上がるだけでなく、岩も多いので、足を滑らせやすくなります。
また、必ずエスケープコース(帰るための別の道)を考えておくのが、よしです。
沢の水量が増しており、渡渉できなくなるケースなどが考えられますので、
尾根沿いに下れるエスケープコースを準備しておくのがよいです。
決行/中止の判断
通常の登山は降水確率50%を超えたら、基本中止とするのがよいです。
しかし、あらかじめ雨が降ることを想定している計画であればその限りではなく、
低山かつ渡渉がないかつ、降水量が1㎜以下の予報であれば、雨の日の登山は十分に楽しめると思います。
持っていくものはどうする?
持っていくものについては基本的に、ビニール袋に入れたうえで、ザックに入れましょう。
私はお財布やスマホなど特にぬらしたくないものはジップロックに入れて持っていっています。
また、装備については、ザックカバーや、レインウェアを持っていくのはもちろんのこと、晴雨兼用の折りたたみ傘を持っていくのもおすすめです。
上の方でも述べた通り、ツバ付きの帽子で顔にかかる雨を防ぐことができます。
また、レインウェアの中は蒸れやすいので速乾性のシャツを着ていきましょう。
山行中、気をつけること
山行中のリスクについては上の通りですので、次のことを気を付けましょう。
雨具の使い方を工夫する
雨の日の山行の雨具の使い方は非常に大切です。
意外と大切なのが樹林帯など雨がかかりにくい場所では、レインウェアは着ない事です。レインウェアは雨を防げるものの結局のところ汗で中の服は濡れることになります。
よって、雨のかかりやすい場所でも雨が弱い時はレインウェアの上だけ、舗装されている道については折り畳み傘を使うのがよいです。
なお、レインウェアは寒さを防ぐ効果もありますので、寒さを感じたらすぐにレインウェアを着ましょう。
見通しが悪い時には、通常よりも現在地の確認をする頻度を増やす。
上記であげたリスクの通り、雨の日は霧や雨で見通しが悪くなります。
最近はスマホの山のアプリもありますので、こまめに位置を確認しながら山行を実施してください。
また、アプリが使えなくなっても良いように紙の地図は必携です。
読図できるような、特徴的な地形が有ったら、いつもより頻度を高めに位置確認を行い、道を外さないようにしましょう。
いつの間に谷に入っていて鉄砲水に巻き込まれたらたまったもんじゃないです。
雨の日おすすめの山
私がいったことがある中で梅雨時期に楽しめそうな山は、奥多摩にある南沢あじさい山がよかったです。
あじさいの花が一面に咲き誇っており、梅雨ならではの楽しめる山だと思います。
その他有名どころだと、行ったことはないのですが、北八ヶ岳の唐沢鉱泉から稲子湯のコースもレイニーハイクの有名どころです。
まとめ
ということで今回は雨の日の登山(レイニーハイク)の楽しみ方でした。
1年で梅雨の時期も1か月ちょっとと短いと思いますので、ぜひ皆さん楽しい梅雨登山ライフを過ごしてください!
今回はレイニーハイクについてでした!
返信削除雨の日の登山ってそれはそれで楽しいですよね!