今回は夏の読書感想文を書こうと思います。
皆さん、どうもまったり登山コウタロウです。約半年ぶりのブログ更新になります。
(私は元気にやっています。ご心配おかけしてたらすみません。)
夏といえば登山!な私。しかし、炎天下の中で1歳半の娘と一緒に登山する勇気はまだなく、今年はインドア派に転身。読書の夏とすることにしました。
今回読んだ、「五輪書」は武術に関する教えですが、現代社会を生き抜くうえで示唆に富んだ記述がとても多くありました。
この記事で現代社会に活かせる宮本武蔵の知恵を皆さんにお伝えできればうれしいです。
五輪書を選んだ理由と読む前後のギャップ
今回夏の読書感想文の題材として選んだ本が宮本武蔵の記した五輪書(ごりんのしょ)です。
言わずと知れた生涯無敗の剣豪・宮本武蔵が自身の兵法を書き記した今も昔も読み継がれる超名作。
手に取った理由は実業家の西村博之氏がYouTubeで紹介していたという超ミーハーなものでした。
また、テレビ番組で松本人志氏も五輪書のことを話していた気がして、世の成功者が読んでいるなら、自分にも学びになるものがあるかもしれないという気持ちで読みました。
ちなみに…
最初はひろゆき氏が現代語訳版を読んでいたため、私は原文を読む!と息巻き岩波文庫のものを読んでいましたが1週間でギブアップ。
以下の現代語訳版を読みました。
以下の現代語訳版を読みました。
この本、読む前にイメージしていたものとまったく内容が違いました。
読む前は剣豪『宮本武蔵』が書いただけあって「正々堂々と戦いなさい」「剣を強く振れるようになりなさい」「型を覚えなさい」みたいな剣術の正攻法が書いてあると思っていました。
しかし、実際に読んでみて宮本武蔵は戦いに『勝つ』ことを目的にどこまでもリアリストであったことが分かりました。
基本的に書いてあることは、「足元が悪いところなど相手を不利な状況に追い込む」「相手のリズムに乗らせないために挑発をする」「相手の不意をつくために自らの動きを悟られないようにする」「敵を殺傷できればよいので強く振る必要はない」など、正々堂々というよりもむしろ相手の裏をかければなんでもあり、みたいな発想のことでした。
逆に、かっこよいだけの剣術などにはダメ出しをしていました。
これは意外だなと思う一方で、凡人では考えつかない方法で、成功を手にしている人が多いことを考えると勝ち続けられる人は常に人の裏をかくことにたけている人なのかもしれません。
普段私もついつい自分の中の王道で物事を進めてしまうのですが、それは確かに成功を手にすることや勝つということを考えると非効率なのかもしれませんね。
登山で例えるならば、頂上に行くためについついすべてのピークを踏んだ上で、目的の山にたどり着きたいと思います。それが王道だと(個人的には)思うのですが、トラバースがあればそちらの登山道を選んだ方が、圧倒的に頂上に至れる可能性は上がりますし、効率的に登山ができるわけです。
登山の場合は非効率を楽しむということもあるのですが、命がけの勝負の場合は非効率を入れる余地などなく、勝ちという目的に向けていかに相手の予測とは違う動きを取り、命を取るのかというのがこの本に書いてあることなのです。
本書の内容と金言
それでは本題の本書の内容に入っていければと思います。
五輪書は土・水・火・風・空の5巻に分かれています。
なんとも、かっこいい感じですよね。
各巻の概要は
土…宮本武蔵の流派「二天一流」の概略
水…二天一流の具体的な戦い方
火…合戦の話
風…他の流派に対する批判
空…(文武様々なことをして)有るということを知り、無いということに行きつく
といったものです。
それぞれの巻でためになることが書いてあるのですが、水の巻はやや剣術の具体論が多かったため、時間がない方は火の巻だけでも見ることをお勧めします。
火の巻は合戦に関することが書いてあります。
具体的な二天一流の戦い方が書いてある水の巻は読まなくていいの?と思われそうですが、最悪大丈夫です。
土の巻に「兵法二之字之利を知事」という段が出てきます。
ここには、剣術を身に付ければそれは一人で多人数(十人、二十人)に勝つことができる。それが大人数同士(千人と一万人など)になっても同様のため、剣術を極めれば同時に合戦に勝つすべも身に付くということが書いてあります。
よって、火の巻に書いてある内容と水の巻に書いてある内容の根底は同じであるのです。
だとしたら、具体的な剣の振り方よりもやや抽象的な合戦の話の方が、現代人が仕事や生き方に活かすという意味では入ってきやすいです。
そして火の巻の中で私が一番身になるなと思った金言は「枕を押と云事(まくらをおさえるということ)」です。
ここでいう「枕を押さえる」とは敵の作戦の兆候を捉え、初動の段階で処理をするということです。
敵の初動を押さえるためにはその兆候を察知し、敵が動いたそのタイミングで手を打つ必要があると言っています。
そのためには広い視野でものごとを見て、敵をよく観察し、敵の気持ちになり、敵のしたいことを考えて動くことが必要です。
これができれば、自分のやりたいことができて、敵のやりたいことをくじくことができると言っているのです。
また「将、卒を知るということ」という言葉もあり、敵を自分の思うままに操れるように工夫すべきだとも言っています。
また、そのために挑発や騙すことなどをしてもよいとしています。
これはまさに現代を生きる上でも使えるなと思いました。
例えば仕事で、面倒なことに巻き込まれそうな時、その動きを察知し初動の自分に火の粉が飛んでこないようにしたり、発生しないようにしたりすることができれば、上手に世の中を渡れると思います。また、そのために他人を誘導することができればなおよいです。
実際に、個人の月締めの営業目標が達成している場合でもチームで達成していなければ、結局私のノルマが翌月に増えることがあります。
そんな時には、上司を巧みに誘導し目標未達の個人に発破をかけてもらいます。
そして、ノルマ未達が問題になった時に、未達の人に達成の見込みがついている状況を作り出せれば、自身に火の粉が降ってくることを避けられるのです。
他人を思うままに動かす技術については、巷でよく本が出ていますが宮本武蔵が命の取り合いをしていた時代から重要なことだったんだと、改めて認識させられます。
登山においても敵を自然に置き換えれば、「雨が降りそう」「夜は冷えそう」とか事前に兆候を予測できていればそのための準備をして、いざそうなったときに柔軟に対応できるというものなのです。(自然は自身の思うように誘導はできませんが…)
私も敵(他人)のことをよく観察し、ものごとの兆候を早く察知し、他人を自分の思うままに操作し、うまく世の中を渡っていきたいものです。
さいごに
五輪書…
今から約400年前に書かれた本ですが、生き抜くために大切な事柄は今も昔も変わっていないように思います。
他人のことを観察し、物事の兆候を早めに捉え、他人をうまく自分の思うままに動かし有利な状況を作り出す。多少邪道なやり方でも…
世の中で成果を出すためには、王道や綺麗なやり方のみに固執していてはできるものもできないのかもしれません。
実利を求めて戦略的に動く事は時に「卑怯」や「ずるい」と言われるかもしれません。
でも、成功者や生き残る人は決まってそういうことができる人かと改めて思いました。
皆さんは、理不尽な仕事や人間関係をどうやってサバイブしていますか?ぜひコメント欄で皆さんの生存戦略も教えてください!


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